「陰に居て枝を折る」という言葉を聞いたことがありますか? 恩人にひどい仕打ちをすることです。 今回はこの言葉について解説したいと思います。 さくっと知りたい方は表を、詳しく知りたい方は、記事全文へお進みください。(ホントは全部読んでほしい……)
読み方 | 陰に居て枝を折る(かげにいてえだをおる) |
意 味 | 恩人にひどい仕打ちをすること |
類義語 | 借家栄えて母屋倒れる ほか |
対義語 | 木陰に臥す者は枝を手折らず ほか |
英 文 | Stay in the shadows and break the branches. |
目次
陰に居て枝を折るとは
恩人に、ひどい仕打ちをすること。
暑さをしのいで木陰にいた者が、その木の枝を折るという意。
引用:㈱新星出版社『大きい活字の故事・ことわざ辞典』
東京外国語大学名誉教授 国松 昭 監修 P145
おばさん
ひどいわね。
せっかく暑さから守ってくれた木の枝を折るなんて。
せっかく暑さから守ってくれた木の枝を折るなんて。
OLさん
子どものころに読んだ「大きな木」という絵本を思い出しちゃった。
あの木は、無償の愛を与えてくれたな~
あの木は、無償の愛を与えてくれたな~
類義語
借家栄えて母屋倒れる
意味 恩を受けた者のほうが栄え、施したほうが落ちぶれること。
鉈を貸して山を伐られる
意味 善意から鉈を貸したのに、自分の山を伐られてしまい被害をこうむること。
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対義語
木陰に臥す者は枝を手折らず
意味 恩人には、感謝して恩返しするのが当たりまえ。害を及ぼすなどとはもってのほかであるということ。
恨みに報ゆるに徳を以てす
意味 人からひどい仕打ちをされたときでも、恨まず恩恵で報いること。
ことり
これって、難しいことよね。
なかなかできないわ。
会社員
ですね。
僕はすぐに腹を立てて、仕返ししようと考えてしまいます。
このことわざを知って、もっと大きな心を持たなくてはと思いました。
英文
Stay in the shadows and break the branches.
和訳 影の中にいて枝を折る。
stay=滞在、とどまる in the shadows=影の中 break=折る branches=枝
stay=滞在、とどまる in the shadows=影の中 break=折る branches=枝
まとめ
いかがでしたか。
陰にいて枝を折るとは、恩人にひどい仕打ちをするということでした。
せっかく優しくしてあげたのに、そんな仕打ちってある?
ということが、世の中にはたくさんあります。
そのたびに傷つき、もうあの人とはかかわりたくないと思っていても、また助けてしまうこともあります。
そこでまた裏切られたりしたら、自己嫌悪に陥ってしばらく立ち直れませんが、自分もまた別の誰かに助けてもらうことがあります。
持ちつ持たれつですね。
人と人のかかわりって大切だなと思います。
傷つくばかりではありませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。